「セールス」カテゴリーアーカイブ

第5章 好かれる極意

私がお伝えするタイプ別セールスはセールス場面だけでなく、
あなたの日常生活における人間関係においても有効です。

つまり相手によって言葉を変えたり、話の順番を変えるだけで
相手への説得力、満足感など、相手に伝わりやすい形で話が
できるようになってきます。

自分の考えが相手に伝わりやすくなると生きていくことが
非常に楽で楽しいと感じてきます。

事実、私はタイプ別セールスを学んで友人や家族に話し方に
ついて教えてみたところ、意外な答えが返ってきます。

それが、「勉強になった」と言う答えではなく、「相手との
接し方が楽になった」と言うものでした。

これは今まで暗闇の中で会話していた自分が、懐中電灯を
もとに相手の様子を観察しながら相手と一緒に寄り添う形で
会話できる心の余裕を手に入れたことに等しいからです。

だからこそ、私の友人や家族は楽に感じたのです。

私のタイプ別セールスに出会ったあなたにも、セールスで何万円
儲けました!と言う小さな枠組みで物事、人生を考えて欲しく
ありません。

そんなちっぽけな世界で生きるのではなく、もっと大きな枠組みで
人生単位でより充実した人間関係を大切な人との関係を深めるために
活用するべきです。

人生を幸せにするのは何か?

ハーバード大学成人研究所の所長であるロバート・ウォールディンガー氏が
「人生を幸せにするのは何か?」と言う同研究の長年の研究テーマの結果を
発表されています。

この調査ではっきりとわかったことは3つあったそうです。

1つ目は、周りとの繋がりは人を健康で長生きすると言うこと。

2つ目は、幸せになるには身近な人たちの関係の質がとても重要であること。

3つ目は、周りの人との良い関係は体の健康だけではなく脳をも守ってくれること。

この3つから分かることは、人生の目的は富の追求や名声を得ることではなく、
その先の一人の人間として周りの人とどれだけ良い人間関係を築くことができたか
と言うことを教えてくれています。

つまり、人生を幸せにするのは「周りの人とのより良い人間関係」であると
結論づけることができます。

しかしながら、その自分理解、相手理解がそんなに簡単にできるのであれば
人生苦労はしません。

今回の4つの性格統計学に基づくタイプ分けをしたとしても、どうしても
相手に響かない状況は絶対に出てくるものなのです。

だからこそ、今回のタイプ別セールスが絶対的なものではないことは私自身
が一番認識しています。

それでも、「楽になれる」と言う点があなたの生きていく上でのヒントになる
ことは間違いありません。

そこで、あなたの日常生活での人間関係に使える相手への褒める姿勢に
ついてシェアさせていただきます。

褒め方のコツ

褒め方1つでも相手への伝わり方が違ってきます。

あなたの日常を少しずつ好転させる上で「褒める」「提案する」「叱る」
「誘う」「依頼する」と言った色々な場面に応じたタイプ別の話し方全て
について話したい気持ちがあります。

しかし、一度にそんな大量の情報をもらってしまうとやることが膨大すぎて
行動に移せない人が大量に出てくることが予想されます。

そこで、今日からあなたに試して欲しい要素に「褒める」があります。

やはり、「褒めて相手を嬉しくさせる」

これだけでも会話をする値打ちがあります。

たった一回の褒めることが相手に自信を持たせ想像を超えた世界への
扉を開いてしまう可能性だってあります。

マラソンの高橋尚子選手も監督から常に「Qちゃんならできるよ」と言う
言葉を耳にタコができるくらいもらってオリンピックで金メダルを獲得
しています。

褒めることは価値があり、誰しもができること。

人に出会った時には、どのように褒めてあげるといいのか。

この部分だけでも大切にされるとあなたの気持ちがダイレクトに
伝わる褒め方、話し方につながっていくと思います。

そこで、4つのタイプを意識した褒め方についてお話しさせて
いただきます。

褒め方には次の3つのタイプがあります。

1:具体的に褒めてくれると嬉しいタイプ

2:リアクションを大げさにして感情豊かに褒めてくれるタイプ

3:感謝されることで嬉しいタイプ

主にこの3つの褒め方で4つのタイプにあった褒め方レシピを
作ることができます。

それでは早速、タイプに合わせた褒め方について解説していきます。

<ロジカルを褒める時>

ロジカルタイプはとにかく納得感を求めます。

自分のしたことの事実や結果を具体的に褒めてくれると嬉しく感じる
タイプです。

また、根拠もないのに大げさに褒めてくれても意味がわからないと
感じてしまうので、相手には届きません。

どちらかと言うと淡々と褒める。

普通に棒読みでも良いのでしたことの事実を褒めることで
相手の心に届きやすいです。

「予定の時間よりも15分も早く〇〇をしてくれて本当にありがとう」

このような形で具体性を持って褒めることで相手の心に届きやすいです。

褒めるポイントは何について褒めているのかを具体的にすることです。

褒め言葉だけを並べても嬉しくないので、褒められている根拠が
知りたいのです。

<ビジョンを褒める時>

具体的に褒める必要は全くありません。

リアクションを大きめにとり大げさに褒めることが嬉しいタイプです。

相手から褒められたと言うことがダイレクトに伝われば、それでOKと言う
タイプです。

もっと簡単に言うと、短くても良いのでリアクションだけは大げさにする。

あなたが褒める時のポイントは、これだけで良いです。

「おーすごいね。かっこいいね」

このように、すごいねと言う言葉がかなり使えます。

この言葉だけを大げさに使うだけで相手は褒められたと思ってくれます。

つまり単純なタイプです。

私もビジョンなので相手の表情を見て褒められたと言うことさえわかれば
言葉はなんでも良いと言うタイプです。

もっと言えば、めちゃくちゃ大げさに褒められたいです。

例えば、こんな感じです。

「あなたは日本一カッコいい、すごいなー」

こんな感じで褒めてくれるだけで単純なのでやる気アップ状態が
長持ちします。

褒める前に「おー」と前置きをつけてから褒めるとさらに効果が
倍増します。

<相手を優先させたいロジカル・ビジョンの褒め方>

軸が相手優先の人の場合は、周りから感謝されていると言うことが
褒め方の大きなポイントになります。

どんな褒め方や感情のこもった褒め方表現よりも「心のこもった
ありがとう」が心に響くタイプです。

この相手軸を優先させている人は人の役に立てることを自分の喜び
として感じるタイプです。

ですので、褒め方の中に周りの人の存在や友達の名前などを入れた
感謝の気持ちを添えることで心に届く褒め方になりやすいです。

「今日は本当にありがとう。あなたのおかげでみんな喜んでいるよ」

このように、ありがとうの気持ちと周りの人の反応をセットに
すると良いです。

感謝の言葉にどれだけ思いがこもっているか。

この部分を大切にしてあげると良いです。

褒める時の注意点

どうやって褒めるかも大切ですが、どんな褒め方をしたら
相手に響かないのか。

この褒める時の注意点についても考えてみましょう。

あなたがどのタイプの人間なのかによって褒め方にも特徴が
表れてきます。

どのタイプの人間であっても褒め方を工夫すれば相手への
伝わり方が違ってくるのです。

1:褒める要素は小さなことでも良い

すごい成果を上げたから褒めるのでは、なかなか褒めるネタが
ない人を褒める時に苦労します。

ですので、褒める基準を下げることが大切です。

例えば、あなたに子どもがいるとして言われたことに「はい」
と言えた時に、

「きちんとハイと言えたね」

こんな小さなことの積み重ねが人間関係を築く上で大切だったりします。

2:大げさに褒めるだけでは伝わらない人がいることを知る

淡々と褒めることが好きな人もいます。

これは具体的にタイプをあげるとロジカルです。

具体性を持って褒めてくれるだけで言い方よりも褒めてくれる言葉
に重点を置いているからです。

大げさに褒めることを好むビジョンからすると、誰でも大げさに
褒めがちです。

大きく褒めることにセットで具体的に褒めると言う部分も意識
してみると相手から好印象を持たれやすいです。

3:短い言葉で思いを伝えるだけで喜ぶ人がいることを知る

相手を褒める時に、長々と褒めることが相手のためになっている
と考えている人もいます。

ですが、短く感謝の言葉を伝えられた方が心に届きやすい人も
います。

感謝の気持ちは長さではなく、「周りの役に立った」と言うことに
自分の存在意義を見出す人もいます。

色々なタイプがいますが、大切なことは自分の感覚で褒めるのではなく
相手にあった褒め方に変えていくことで結果として相手からあなたへの
信頼度が効果的に上がりやすいです。

第5章のまとめ

あなたの普段の場面ですぐに実践可能な褒め方についてお話しさせて
いただきました。

褒めることはセールスを行う上でもお客様との距離を縮める上でも
効果を発揮するコミュニケーション手段です。

どうやって褒めたら良いのか。同じ褒め方をしても相手の心に届く人
と届かない人がいることは事実です。

褒め方のコツは以下の3つのタイプです。

1:具体的に褒める

2:リアクション豊かに褒める

3:心のこもった感謝の気持ちを持って「ありがとう」

どのタイプなのかわからなくて褒めたくても褒められないと言う方は
この3つ全てをミックスさせて褒めればいいです。

1:「おーよく頑張ったね、すごいじゃん」

2:「〇〇をこれぐらい頑張れるあなたは素敵だね」

3:「〇〇してくれたおかげで周りもこんなに助かっているよ。
   本当にありがとう」

このように3つの褒め方をそれぞれミックスさせて褒めると良いです。

あなたも今すぐできることですので、日々の日常で取り入れてみてください。

最後に

最後までお読みくださりありがとうございます。

今回は「タイプ別セールス術」についてあなたにお話しさせて
いただきました。

最後に私の好きな言葉をあなたにプレゼントさせてください。

私がこれまでの人生を生きていく中で1つの支えにしてきた
言葉があります。

「戦わずして人の兵を屈するは、善の善なるものなり」

この言葉です。

これは誰もが知っている孫子の兵法に出てくる一節です。

紀元前に遺された言葉が現代でも通じると言う言葉の奥深さ
そして、時代は変わったとしても人間の心理はいつまでも
変わらないものであると言う人間関係の大切さが説かれた
人生のバイブルだと私は考えています。

この言葉の意味を簡単に訳すと次のようになります。

「勝つと言うことが最良ではない。戦わずして勝利することが
最良なのだ」

この言葉が意味していることは、結局のところ戦うよりも戦う
前に勝負をつける方が大切であると言うことを説いています。

つまり、戦う前の準備を大切にしましょうと言うことが言いたいのです。

では戦うと言うことを今回のテーマである人間関係に置き換えて考えて
みましょう。

そうすると、準備とは相手を知る、自分を知ると言うことが言えます。

私たちの人生は全てが人間関係でつながっています。

小学6年生で「食物連鎖」と呼ばれる生物たちの食べる食べられると言う
生き方のつながりを勉強しています。

これは私たちが生きていく上で欠かせない人間関係でも同じことが言えます。

いわゆる「人間連鎖」です。

人間同士を理解していくことの重要性は頭ではわかっていても日々の生活の
中で見失われがちです。

これはなぜなら、考えることが面倒だからです。

人間関係の場合は「好かれる嫌われる」といった人間的に合わないと言う
面をすぐに考えてしまいがちです。

ですが、その人のことがわからないのではなく、その人の立場に立って
物事を見ていないだけです。

相手のことに構ってられないのです。と言う心の声が聞こえてきそうです。

しかしながら、相手のことを考える習慣をぜひあなたには持っていただきたいです。

これはなぜなら、相手は変えられませんが、自分の言葉や相手への対応は
変えられるからです。

全てを自分の軸で物事を見ることができた時、あなたの目の前に大きなチャンスが
表れるはずです。

自分の人生に責任を持てた人のみが目の前のチャンスをつかむことができるからです。

今回のお話を聞いていただいたあなたには、ぜひ、人生に責任を持ち、自分の人生
をコントロールしながら主人公としての人生を謳歌していってほしいと願っています。

その人生をコントロールするために必要なスキルが人間を大切にするスキルです。

今、フリーランスと言う言葉が流行ってきています。

「フリーランスになるために一番重要なことはなんですか?」

ある調査で出された質問で稼げているフリーランスたちが答えた返答は以下です。

「それは人脈だ」

この言葉に人間関係の大切さの極意が隠されている。

私はそう確信しています。

自分の実力を磨くことも確かに大切です。

しかしながら、私たちは人間としてお互いに支えあって生きてきた生物です。

支え合うと言うことはお互いにお互いのことをリスペクトすると言う意味です。

何も相手に対して特別なことをすることが人間関係に求められているわけでは
ないのです。相手への敬意を持ってセールスなり会話を大切にしていく。

私が今回あなたにお伝えしたかったことは、タイプ別セールスのテクニックで
いくら稼げますよと言うことが伝えたかったわけではありません。

確かにタイプ別セールス術を実践していただくだけで、お客様や相手への理解
度が格段に上がり、うなぎのぼりに成績をどんどん伸ばしていく人も出てくること
でしょう。

しかしながら、そんなちっぽけな部分ではなく、コミュニケーションを通して
人生を楽しい方向にシフトしていってほしいとあなたに伝えたいです。

人間関係は人間力を磨く上で欠かせないツールです。

失敗もあると思いますが、その失敗はあなたにしかできないあなただけの貴重な
人生のピースに変わっていくはずです。

今回の内容が少しでもあなたの人生を生きる上での役立つエッセンスに変われば
本当に幸いです。

こうしてあなたと出会えたことに心から感謝いたします。

またいつの日かお会いできる日を楽しみにしています。

本当にありがとうございました。

赤堀和彦

第4章 3倍売る極意

ここからは、タイプ別セールスを学んだ上で、あなた自身がどうすれば
セールスの腕をあげお客様の要望に応えることができる人間になっていくのか。

名付けて「3倍売る極意」についてお話しさせていただきます。

3倍売るということは、まさにトップセールスマンだと言えます。

トップセールスマンと聞いてあなたはどんなイメージをお持ちでしょうか?

何か特別なセールストークがあるはず・・・

おそらく、自分に知らない特別なテクニックがあるからあの人は
トップなんだという考えを持たれている人も多いかもしれません。

ですが、第3章でもお話しさせていただきましたが、タイプ別に
言葉を変えるだけで十分に今まで以上の力を発揮することができます。

ですので、タイプ別セールスを学んだ方の中には、

よし明日からセールスや日常での会話に活かしてみよう!

と思われている方も多いはずです。

これはなぜなら、他の性格診断などと比べるよりもはるかに実践的
な方法で使える要素が多いためです。

その一方で、

あれっ!?私や相手のタイプが見抜けない?

相手によって言葉を変えること自体が面倒だ・・・

このように思われている人も多いと思います。この気持ち、私も
同じだからです。

タイプ別セールス術の前提は、相手を見抜いて相手に合わせて自分の
言葉を変えながら会話をしていくというスタイルです。

4つのタイプを見抜くだけでも意外と難しいのです。

そもそも、相手のことを簡単に理解できるなら誰も苦労しませんし、
人間関係で苦しんでいる人もとっくにゼロになって幸せな世の中に
なっているはずです。

ですので、あなただけが4つのタイプを見抜く力がないわけでは
ありません。

それだけ人間理解は難しい世界なのです。

そんなあなたにお聞きしたいことがあります。

それが以下の質問です。

自分を優先するときもあれば相手を優先するときもありませんか?

計画的な要素もあるし臨機応変になるときもありませんか?

この2つの質問です。

実は、私たちは今回お伝えした4つのタイプである

「ビジョン」「ロジカル」「相手優先のビジョン」「相手優先のロジカル」

私たち人間は、4つのタイプ全てを持ち合わせていたのです。

はぁ?意味がわかりませんよと思われたかもしれません。

しかし、あなたの性格の中にも、

・自分を優先して計画を立てるタイプ

・自分を優先して柔軟に物事を考えるタイプ

・相手を優先して計画を立てるタイプ

・相手を優先して柔軟に考えるタイプ

これらの要素を多かれ少なかれ持ち合わせているのです。

つまり、それぞれ4つのタイプの中で優先順位が決まってそれが
性格となって表面化しているわけです。

ドイツの哲学者ニコラウス・テーテンスが提唱している考え方に
心理の三分法という理論があります。

この理論は人の精神構造は「知・情・意」の3つの要因から
成り立っているとされています。

そして、3つの要素をもとに作成した質問形式の心理テストなども
考案されています。

このテストによってわかることは、人は「知・情・意」の3つの中で
どれを優先させているかがわかるとされています。

つまり、型に当てはまるではなく、その人の優先タイプを知る。

ここに重点が置かれているのです。

自分の性格の傾向を見ることで重点を置くことで自分や相手の
タイプを知りやすいと説いているのだと私は思います。

そこで今回の内容を通して自分のことをもっと知りたいという方は
何をしたら良いのかについてまとめてみます。

1:自分に向けた質問に答えながら自分のタイプを知る

2:身近な人と話しながら自分のタイプを知る

この2つの方法があります。

本当は3つ目に専門家からのアドバイスといった方法がありますが、
専門家を入れてしまうと専門家探しに時間がかかるので今すぐ
実行できない可能性が高いです。

特に2の身近な人からフィードバックを受けて確認することを
お勧めします。

自分のことは自分ではなかなかわからないからです。

しかし、相手は自分の性格をある程度わかっていて、

「あなたはこのタイプだと思うよ」とあっさり答えてくれることも
多いです。

このように、自分でわからなければ身近な相手も活用して自分を
知ることもできます。

自分を知る。相手を知る。

この2つの要素が大切なことは間違いありません。

正直、このような気持ちを抱かれている人も多いと思います。

ですが、これはあなたが悪いわけでもなく、相手が悪いわけでも
ありません。

人の性格は優先順位によって現れる傾向が決まっていたのです。

選ぶのではなく優先順位

<あなたへの質問>

この4つのタイプの中でどのタイプを優先させていくか?

この部分を考えることで、自分の性格が優先している順番が
自ずと決まってくるはずです。

つまり、4つのカテゴライズから1つを選ぶという概念ではありません。

あなたの中に秘められているタイプの優先順位を知ることがあなたを知る
第一歩だと言えます。

また、相手のタイプを知る上でも4つのタイプの中でどの要素が
優先的に上位に来ているかと読み解くことで相手の性格パターン
をつかみやすいです。

あなたが相手と話しているときに、4つの中から1つを選ぶという
考え方より、相手は4つのタイプの中でどのタイプを優先されているのか?

この視点で相手を見るだけで、相手のポイントが選びやすいです。

特に、相手の会話中の中で簡単に見抜けるものは、相手の会話の
中心が自分のテーマか相手のテーマか。

この部分に意識を向けると大変面白いことがわかります。

自分を優先させる人は、自分の考えや自分から出てくる視点での会話が
話の中心になっています。

それに対して、相手を優先させている人の会話は、相手に対して
どんなことをしたか、仲間の話や友達の話、ニュース番組での話題など、
話の登場人物が第三者になっている場合が非常に多いです。

こういった部分にも注目しながら、相手がどのタイプを優先させて
いるか注目するだけで初対面の方であっても90秒ぐらいで相手の優先
タイプを見抜くことが誰にでもできるようになります。

どうして簡単に見抜くことができるのかと言いますと、優先順位という
基準で物事を判断することができるからです。

人間は4つのタイプを持ち合わせているという前提から判断する基準が
生まれるため、この要素が強いなという基準が見つかりやすいのです。

もう一度、大切なことなので繰り返しますが、相手の中から4つのタイプの
中の1つを見抜こうと考えないようにしてみましょう。

「選ぶのではなく何を優先させるか」

この視点を大切にするだけで相手のタイプを判断しやすくなります。

言葉を変えることも手間ですよね!

相手の性格は優先順位から来ているということがわかったところで、
相手に響く言葉がわからないと理解してもらえない・・・

自分の言葉を相手に伝わる形にすることが苦手なんだよね・・・

とせっかく目の前に相手を見抜くチャンスがあるのに、なかなかその
チャンスを手に入れることができない人が多いのも事実です。

ここまで4つのタイプの理論はわかるが、「どんな言葉を使えばいいのか」

この部分が面倒なんだよね・・・と思われている方も多いのではないでしょうか?

そんな人にオススメの方法があるんです。それが、

言葉を変えるのではなく、話す順番を変えること

です。

これであれば、いちいちあなたが面倒だと思っていた言葉自体を変える
必要がなくなります。私がこのように簡単にあなたに伝えると、

この話、本当ですか・・・

と絶対に疑いの目を持って実践しない人が出てきます。

しかし、この話す順番を工夫するだけで、今回お伝えした4つのタイプ
のそれぞれに響く形でセールスをかけられたり、相手を楽しく会話を
することができてしまいます。

あなたが相手に話をするとき、セールスするときには相手を4つのタイプの
優先順位をつけ、そのタイプの人に合わせて会話の形を変えるだけです。

たったこれだけですが、これができれば誰も苦労しません。

つまり、相手のタイプは見抜けたとしてもそのタイプに合わせた言葉を変えることが
意外と難しいことに気づかれると思います。

相手に対して言葉を変えることが簡単にできるのであれば、誰も人間関係
に困ることなんかないはずですよね。

逆に言えば、この相手の心に届く形で言葉を変えるだけである程度は
理解されやすいと言えます。

しかし、少し考えただけで相手によって言葉を変えることなんか本当に
できるの?と躊躇してしまう人も多いと思います。

あなたがこれからタイプ別セールス術を使う上で大切にしていただきたいのは
たった1つです。

それは話す順番を意識すること。

私たちは4つのタイプをそれぞれ持ち合わせている生き物です。

ですので、話をする中でこの4つのツボを全て押さえた話し方に変えて
行けば理解を得られやすいのです。

話す順番が会話の鍵

あなたが4つのタイプを覚えたとしても活用できないと思っている
最大の理由は、相手を4つのタイプに分けることができたとしても、
そのタイプの人に理解されやすい言葉がどれかを考えてしまうからです。

結論から言うと、人によって心に響くツボは違うと言えます。

性格をさらに分類していく必要があるからです。

それだけ奥深い心理の世界があるのです。

しかし、今はあなたが出会った人に理解してもらいやすい形に
変えることを優先的に考える必要があります。

結論から言うと、話す順番を変えることで解決できます。

話す順番を次のように組み替えます。

なぜ→何を→どうやって→具体的に

この4つの要素を入れることで、第2章でお伝えした4つのタイプの
全ての人に通じる話し方になるのです。

「セールスで商品を売りたい人の例」

<なぜ>

・なぜ、その商品が良いのかの理由を説明する

・その商品を使うことでお客様がどのような人生を歩むことができるのか
お客様のメリットを含めて話す

<何を>

・その商品はどんな商品なのか

・その商品のどこに魅力があるのか

・その商品が他者と何が違うのか?

<どうやって>

・お客様の欲しいものはどうすれば得られるのか?

<具体的に>

・そのためにはこの行動をとってください

・このステップで行動していただくとあなたの欲しいものがつかめますよ

この話す順番を大切にしてお客様と話すだけです。

なぜこの話す順番で相手の理解を得やすいのかと言いますと、4つの
タイプ全てを網羅した話し方だからです。

3倍売るセールストークの秘密

それでは早速、これまでお伝えしてきた話す順番が「ロジカルタイプ」
「ビジョンタイプ」のどこに響くのかについてお話しさせていただきます。

本来なら4つのタイプがありますが、今回は計画的か臨機応変なのか2つに
絞って説明させていただきます。

なぜ、2つに絞るのかと言いますと、今回のお話しの中にその人の周りの人
を話題に振りながら同じように実践すれば応用が利くためです。

つまり、一番あなたにお伝えしなければいけないのは実質「ロジカル」と
「ビジョン」の2つだけを知ればすぐにでも行動に移せる点です。

それでは早速、それぞれの話し方の相性について見ていきます。

「なぜ」とロジカルの相性、ビジョンの相性

「なぜ」とロジカル

ロジカルタイプは、納得と効率を重視する現実派です。

つまり、どうしてそうなるのか?どうすれば私の得たい結果が出るのか?
計画的に細かく知りたいタイプです。

このロジカルに響かせようと思ったときには、細かい説明が必要になります。

そして、その話題の趣旨は「どうしてそうなるのか?」と言う部分です。

明確な理由があるからこそ、その理由からどんな計画を立てて自分、
もしくは相手も含めて自分の思い描いたルートを辿っていける。

そんな見通しをもつために「なぜ」が大切になってくるのです。

「なぜ」とビジョン

一方、ビジョンタイプです。

ビジョンタイプは細かい説明は不要です。

つまり、細かく説明されるよりも今からやろうとすること、すぐに実践できる
ことが知りたいと言う方です。ですので、一見「なぜ」の部分は不要なように感じる
方が多いです。

しかし、アクションにすぐ起こす理由が欲しいと言う方が多いのです。

つまり、今からこのやり方をすればすぐに実践可能ですよと簡単な説明で
納得してくれる方とその実践内容に対して、実践は早くしたいけどもっと
手っ取り早く結果を得るための秘訣はないのか?なぜ、そのやり方で結果が
出るのか?

これらの部分を手っ取り早く聴きたい人が多いです。

つまり、話自体の細かい説明は必要ないのですが、アクションを起こす際に
そのアクションを起こす理由だけは早く知りたいと言う方もいます。そういった
意味で、どちらのタイプでも通じるように話す上で「なぜ」を使うと話が
前に進めやすいです。

「何を」とロジカルの相性、ビジョンの相性

「何を」と「ロジカル」

ロジカルタイプは自分の目標を何にしたらいいのか。向かっていく先と
言う意味での「何」を大切にしています。

ロジカルは漠然とした指示や曖昧な態度、表現を嫌う傾向にあります。

つまり、言いたい方向性をハッキリさせて欲しいのです。

ですので、あなたがいってあげると良い話し方は次のようになります。

「あなたならこれがいいですよ」

「なぜ良いのかと言いますと、〇〇だからです」(なぜ)

「ではいったいなぜそれが良いのかと言いますと、この商品のポイントが
これで、これが〇〇様が仰られたことだからです」(何)

「この商品があなたにピッタリですが、もしも興味があるのでしたら
さらに細かい説明に入らせていただきますがいかかでしょうか?」

こういった感じで論理立てて「なぜ」と「何」を細く作っていき、お客様に
質問していくだけでOKです。

ロジカルは無反応

ロジカルタイプは接する上で知っておいていただきたいことがあります。

それが、ロジカルな方は反応がありません。

あなたの話に対して反応がほぼゼロに等しいのです。

この人、私の話に全然反応しないな・・・

興味があるのだろうか?・・・

多分あなたがロジカルな方と接するとわかりますが、ほとんど反応がありません。

ですので、説明している側からすると「私の説明で大丈夫か?」と思ってしまいがちです。

しかし、それでOKです。

大げさに言うのではなく、淡々と話す方がロジカルな人には頭に入っていくので
説明し終わった頃には、「では、その商品ください」につなげることができます。

「何を」と「ビジョン」

ビジョンタイプはとにかく説明なんか聞くよりもまずは実践で試したいタイプです。

ビジョンタイプに「何」について話す時には、どのポイントさえ気をつければすぐに
結果につながりやすい点です。

「この点さえ気をつければ8割ぐらいの結果が出ますよ」

「そのポイントが大切になる理由は〇〇と〇〇の相性がいいからです」

このような形でサクッとポイントだけを解説し、今すぐ実践に結びつくような言葉で
短くまとめていくと、非常に喜ばれます。細々としたチェックなども面倒臭く感じやすいので
長い前置きよりもストレートにズバッといってしまった方が相手もスッキリしやすいです。

このように、あなたが話したい内容の大枠を説明する時に、「何を」を活用し、今から
こんな話をして次にどうやって使いこなすかの説明をし、最後にあなたが今すぐできる
プランはこんな感じですよ。

サクッと説明し話の大枠だけをまとめればOKです。

「どやって」とロジカル・ビジョンの相性

「どうやって」とロジカル

ロジカルタイプに「どうやって」を説明する時には具体性を前面に出すと
納得しやすくなります。

これは私の口癖なのですが「とりあえず、これしてください」といったら
戸惑うタイプです。

「とりあえず・・・」「だいたいでいいから・・・」と言う曖昧な言葉を
嫌う傾向が強いです。

これはなぜなら、もっと具体的に指示を出して欲しいと考えているからです。

計画性やゴールからの逆算と言う思考が強いため、

「具体的にいつまでに作業してもらいたいのか」

「何をどのような形で作業すればいいのか」

といった形で「いつまでに何をどうやって」といったスタンスで話を進める
ことが必要になってきます。

つまり細かな説明が必要だと言えます。

どうやってすれば自分の目標やゴールに近づけるのか。そのゴールの
なりたい姿を想像させるような語りかけが特に響きます。

「どうやって」とビジョン

次にビジョンタイプの「どうやって」の活用についてです。

ビジョンタイプは「どうやって」に興味を持っている人が非常に
多いです。

これはなぜかと言えば、聞いたことをすぐに実践したいと考えている人が
多いためです。

つまり、説明の途中であってもとりあえず、聞いたことはやってみたいな
と考えている行動派の人たちであると言えます。

ですので、「どうすれば自分の出したい結果を出すことができるのか」を
大まかに説明してあげるだけでその話に興味を持った人は自然と行動に
移していきます。

それから、ビジョンタイプは方法論についてどれが一番実践可能かと
シビアに判断しがちです。

ビジョンタイプの場合は、今すぐ実践タイプ。

いくつかの選択肢の中から吟味してアクションに移すタイプ。

そのほかにも自分のフィーリングで判断する人などいろいろなタイプが
います。

ですので、ビジョンタイプの人にセールスをかける場合は、
商品について説明する前に、お客様のいろいろな情報を仕入れて
置くことが大切です。

例えば、あらかじめAのような商品を試してみたいと言う
情報を入手したとしましょう。

この場合は、Aとよく似た商品Bも提示してあげると比較対象
ができ、このBの良さも同時に伝えてあげると良いです。

そうするだけで、お客様からさらに希望の要望を聞き出しやすい
状況を作り出すことができます。

「具体的に」とロジカルの相性、ビジョンの相性

この「具体的に」の話し方の大きな特徴はこれまでの説明を受けて
「今すぐあなたが取るべき行動は〇〇ですよ」といった提案や、
これまでの話に出てきたことをもとにしてもっと知りたいことは
ありませんか?と言う質問をさらに深めていく具体的な提案内容
を深める話し方になります。

なぜ、「具体的に」が話し方の最後にきているのかと言いますと、
なぜで理由を聞き、そのために大切なことは「何で」、そのためには
「どうやって」するのかと説明した最後に、「具体的な話」を持って
来ることで、これまでの話をもう一度整理し直しながら、話のポイントを
振り返り、その話の中で気になった点やもっと深く尋ねたい点を深掘り
させやすいからです。

つまり、話した内容の復習になると言うわけです。

相手に対して伝えたいことは3回深掘りすると相手の頭の中に
インパクトが残りやすいです。

「具体的に」とロジカル

ロジカルタイプに有効な「具体的に」を使った話し方としては、
計画性や目標への到達過程に対して今そこに向かうためにできる
ことを「具体的に」相手に示してあげると効果的です。

「あなたの未来はどんな風に幸せになっていくのか?」

ロジカルの未来への計画性の元をたどり今、あなたがすべき行動
は何なのか?

この目標やゴールに向かって今何ができるのか?

この部分を具体的に示してあげることで相手の頭の中が整理されやすいです。

「具体的に」とビジョン

ビジョンタイプは自分が興味や関心を持っている分野に対する「今からできること」
を聞きたがる傾向にあります。

これはなぜなら、商品やサービスの体験を通じて商品やサービスの良し悪しを
決定づける性格があるためです。

つまり、商品ありきではなく試して得た経験を重要視して物事を
判断します。

自分が得たいと思っている結果に対して今すぐできる具体的な行動は
何か?

自分が気に入っている商品を今すぐ購入するためには具体的に
何をしたらいいのか?

「具体的に何をしたらいいのか」と言う部分についてサクッと
教えてあげるとそれだけでスッキリされる人も多いです。

第4章のまとめ

・私たちは4つのタイプをそれぞれ持ち合わせている

・そのタイプの中で自分がどれを優先させているかを大切にする

・それぞれのタイプに響く言葉を使うことは基本的に有効

・しかしながら、4つ全てのタイプに合わせた話す順番を工夫
することでさらに相手の理解を深めることができる

・話し方の順番も組み合わせることで相手への満足感、納得感
を大幅にアップすることができる

第3章 伝え方の極意

この章では、あなたの伝え方、相手への伝わり方に特化
したテクニックについて解説させていただきます。

具体的には次の内容です。

・4つのタイプが好む接客対応

・4つのタイプが好む商品の判断基準

この2つについて詳しくお伝えさせていただきます。

タイプ別購入タイプとセールスの型

<ロジカルタイプの購入パターン>

・価格やコスパ、お得感、限定性といった商品選びに特徴がある

・わかりやすい説明が必須

・商品の目的や用途などがわからないと購買に動かない

・パンフレットなどを使って購買判断を与える

・商品選びを焦らせると購買意欲を失う

・自分のペースで買いたいという意思が強い

ロジカルタイプは自分を優先させ、目標や計画を立てて行動を
進めたいタイプです。

特に大切になってくることは自分にとって買う価値があるかという
ことを慎重に判断するという特徴です。

商品の価格はもちろんですが、値段と比べた商品の質、商品
に対する価値なども含めて自分の使う用途などもイメージ
しながら商品のことをイメージしています。

だからこそ、論理的な説明で細かい説明が大切になってきます。

この細かい説明をする時にはポイントがあり、パンフレット
や資料集なども一緒に添えて説明すると背徳する材料が増えるので
購買率が上がりやすいです。

また、このロジカルは購買を焦らすと一気に購買意欲を減退して
しまうタイプです。

慎重に物事を論理立てて商品を判断する傾向にあります。逆に
考えると商品に対する損得勘定がよく働く傾向にあります。

このタイプに響く購買パターンの押し文句は、

「ご自身のペースで購入するかどうか判断していただいて
結構ですよ」

この言葉がロジカルには効果を発揮しやすいです。

物事を考えている時には自分のペースを乱されることを
嫌いやすいためです。

だからこそ、「自分のペースで」という言葉に安心を
覚えるのです。

このタイプは急かされてしまうと正しい判断ができないと
考えてしまうことが多いです。

選ばせてくれるという状況を好む傾向にあるので、
時間をかけてお客様の反応を見ながら対応を進めて
いく根気の強さが求められます。

<ロジカルに効果的なセールスの型>

出来るだけパンフレットや資料を使って細かく説明して
いくことが大切です。

また、ロジカルの最大の特徴は購入する時に自分のペース
で選ぶという点です。

この部分を効果的に使うポイントは相手への質問です。

相手にイエスかノーで答えさせる質問をしながらお客様
自身に答えさせていって商品購入へと導くことが可能です。

商品を購入するまでの道のりを質問というドリブルを
使って進ませるわけです。

具体的には次のような質問が効果的だと言えます。

「仮に〇〇だったら商品を購入されますか?」

「誰かにとってご都合が悪いのですか?」

「この商品を買うことで〇〇さまにとって〇〇のような効果
がありこの商品を通して〇〇のような人生(周りの人へも
メリット)を手に入れることもできますが、今迷われていること、
何か質問されたいことはありますか?」

このような形で質問の形を出していくと相手の本音を引き出し
やすいです。

相手に対して質問を提示するポイントは過去ではなく
未来に対して質問を出すという点です。

未来の決断や行動に対して質問するという意識が大切だと
覚えておいてください。

次に相手を優先させるロジカルとビジョンタイプの購買パターン
についてお話しさせていただきます。

<相手を優先させるタイプの購買パターン>

・商品は担当者の対応ありきで買う

・気に入った店員が見つかれば、その担当者がいる時に購入
しようとする

・担当者が丁寧に対応してくれる

・新製品ではなく、担当者の話を聞いて自分にぴったりな商品を
買いたい

・商品のコンセプトが自分にぴったり合っているかが重要

・その商品が安心・安全なのかの説明が必須

・他者を落として自社を有利にする比較はNG

<相手を優先させるタイプに効果的なセールスの型>

このタイプは担当者の人間性1つで商品を購入してくれる可能性が
上がります。

つまり、商品ありきではなく担当者や店員の人間性ありきという
タイプです。

同じ商品がネットの方が安いとわかっていたとしても、その人の
接客対応や商品の対応に好感が持てるようならばその人からモノを
買うという傾向が強いです。

その人のためについつい買ってしまう・・・

という担当者ありき。

という要素が強いです。

担当者が丁寧に自分の要望を聞いてくれるかどうかが1つの
購買の大きな分岐点になります。

セールスポイントは、「あなたに合ったものがありますよ」

という部分をきちんと丁寧に説明してくれるかどうかです。

このポイントを大切にすることで相手の購買意欲を高める
ことができます。

具体的には次のような言葉を意識してみてください。

「こういう商品がお好きなんですね?」

「こういう商品がお好きであれば、今、こういった商品が
ありますよ」

「あなただったら、この商品がピッタリだと思いますよ」

新製品などではなく、その人の話を聞いて自分にピッタリ
合ったモノを丁寧に説明してくれるとこのタイプは商品が
ヒットしやすいです。

また、コンセプトの話も丁寧に相手に伝える必要があります。

それから、このタイプの商品選びの大きなポイント選びの
1つに「安心・安全」という点も説明する時に伝えるとさらに
効果的です。

この他者を優先させるタイプの場合は、自分のことだけで
なく、相手のことを一番に優先する傾向にあります。

だからこそ、その人が食べた時に安全かその人にとって
危険なものではないかといった視点を優先的に持っている
人が多いです。

ですので、例えば、食べ物であるならば原料が安全である
とうことをきちんと説明してあげると納得しやすいです。

また、この他者優先のタイプはNGな話し方があります。

それが、他者の評価を落として自分の株価を上げるという
部分です。

人間性でモノを買ってくれるタイプにとって他者の悪口や
他人を落とすということに対して疑念を持ちやすいからです。

ですので、他者を落として自分を上げてしまうと、あなたの
人間性の評価が下がってしまうと捉えると良いです。

普通に他者を比較することには問題はありません。

「A社はこうだけど、うちはA社よりももっと〇〇が優れていますよ」

「だからうちの方が絶対お得ですよ」

このようなトークを嫌う傾向にあります。

<ビジョンタイプの購買パターン>

・お客様として特別扱いしてほしい

・商品を試して使わせてくれる

・一流や有名、ナンバー1といったインパクトで購買を決定する
傾向にある

・1つの商品を色々な形で応用して使いたい

・色々な商品を出されて説明されるよりも、お客様であれば
この商品がいいですよ。

・説明する時に言い切ってくれるスタイルを好む

<ビジョンタイプに効果的なセールスの型>

ビジョンタイプの人には、自分を大切にしてくれているという
自己肯定感、この人ならなんでも話せそうという包容力を
持っている人が好感を持たれやすいです。

このタイプは接する時に特別感のニーズがあるためです。

また、このビジョンタイプの大きな特徴の一つに試着、試験的
に試すことができる要素があるという点があります。

なんでもすぐに試してから自分の思考で考えたり、試したり
してから自分の感情がどのように動いたかで購買の否かを
決めるパターンがあるからです。

例えば、掃除機を購入しようという時であれば、その掃除機を
購入する計画など全然なかったのに、実際に掃除機を試して
みることで、その経験が頭から離れられなくなり、結局は、
その試した勢いのまま購入するというケースもあります。

つまり、ビジョンタイプと接する時に一番大切にして欲しい
部分は実際に使っていただく、試していただくという姿勢です。

商品を触ってもらうことで身近な存在として頭に残りやすいという
部分がビジョンタイプの思考にあります。

いちいち商品の説明をするよりも、とりあえず使ってみて使い心地を
みてから感情や思考で納得したものを買うという傾向があります。

また、一流、有名、ナンバー1という合言葉があるとあなたのファン
になってくれやすいです。

つまり、その場は試しただけで帰られたとしても、急にあの時の
体験からやはり買おうと思って・・・という感情に動かされて
また来ていただいて商品を買っていただける人も多いです。

つまり、接客時にいかにして良い体験をしていただけるように
工夫できるかどうか。

この部分が大切になってきます。

家を探しておられるお客様の場合、物件の情報は全体像だけを
サクッと説明し、その後は、実際の現場に一緒に行き実際に
見学しながら相手の条件や気になる箇所について補足を入れる
だけでOKです。

そして、その際にも言葉の中に高級や有名、一流など特別感
をふんだんに取り入れた言葉を使いながら短く説明していくと
相手の頭の中に残りやすいです。

頭の中にインパクトの残る言葉を使う。

また、商品を売る時には一石二鳥、一石三鳥の応用が効く
商品を非常に好みます。

つまり、商品の用途が1つだけではなく、2つ、3つといった
感じで色々な点に利用できる汎用性に優れたものを好みます。

簡単にいうと、一台買って色々使えるこの要素にこだわりが
ある人が多いです。

筋トレ好きなビジョンタイプは、机や椅子を筋トレグッズとして
活用しているという話はよく聞く話です。椅子を利用して筋トレの
やり方を勝手に考案して、自分だけのお気に入りのやり方を勝手
に考案するというように自分の思考に自由な発想があります。

ですので、起業家に多いタイプはこのビジョンタイプの特徴です。

最後に、あなたが商品を買ってもらいたいという時のキメ台詞
がありますのでご紹介しておきます。

特別感、ナンバーワンが言葉を放つ上でのキーワードである
ビジョンですが、ただ高いだけでなく、「自分に合った商品」
「自分に合った物件」という概念があります。

自分だけのオンリーワン商品・サービス

この視点を大切に購買パターンを決定している特徴があります。

つまり、あなたに何が言いたいかと言いますと、

商品の説明はほどほどでOKという部分です。

商品の性能などをただ説明されてもあまり頭や心に響いて
きません。

掃除機の話でいうと、「お客様のお家でのフローリングで
あればこの商品が一番いいですよ」

「この掃除機がお客様にピッタリですよ」

このように商品を売る際には、商品やサービスを自信満々に言い切って
くれるスタイルを好みます。

「なるほど、早く購入して試してみたいな・・・」

相手のこの気持ちを引き出すことが簡単にできるわけです。

このように、相手のタイプに合わせて話す言葉を変えることで、
相手の購買パターンを刺激し、「あなたからモノを買いたいです」
といってもらえるセールスの秘訣についてお話しさせていただきました。

今からできる最初の小さな一歩

わかっていることと実際にできることは当然違います。

だからこそ、実践で使えるように自分で練習しておくということは
必須です。

しかしながら、相手によってどんな感じで伝えれば良いかある程度
の流れがつかめているあなたは、今後のやることが明確になりやすいです。

そこで、今から一歩踏み出すためのプランを私の方から提案させて
いただきます。

では、あなたが今すぐできることについて具体的にお話しさせて
いただきます。

このアクションを踏んでいただくことで、知識と経験の中から
自分だけの接客スタイルも構築しやすいです。

ぜひ、一度今からお話しさせていただく実践方法についても
試していただけると嬉しいです。

<あなたが今すぐできること1>

お友達と話し合いで性格を掴んでみる

相手から好感を持たれやすい言葉を使うためには、あなた
自身が使う言葉を変えるだけではなく、相手好みのキャラクター
を演じるという部分も大切になってきます。

言葉だけを変えればよかったんじゃないの?

言葉を変えるだけでも確かに効果的です。しかし、相手はあなたの
言葉だけであなたのことを判断していません。

この部分は、かなり大切な要素ですので、もう一度言わせていただきます。

相手はあなたの言葉だけであなたのことを判断していません。

つまり、あなたのキャラクターと言葉の一致があることで相手からの
信頼スピードを加速度的にアップさせる大きな要素になってくるのです。

そういった意味では相手を捕まえて演じる練習をすることで相手の
反応や口癖などからタイプ分けとして材料を集めやすくなります。

これは実践で話す上で大きな武器になります。

また、何もセールスに限らず、1人の人間として普段の人間関係と
してパートナーとの関係を深めたい時などにも使えるようになります。

つまり、磨けば磨くほど大好きだった恋愛体験の如く相手の頭の脳裏に
焼き付くのです。

つまり、ファンになってくれ可能性が高くなるのです。自分の存在を
相手に残しやすいとなんだか嬉しくなってきませんか?

私であればそんな姿を想像すると、嬉しくてどんどん活用して
みたいと思ってしまうタイプです。

なぜなら、私はビジョンの要素が強いからです。ロジカルであっても
目標とするゴールがあるのであれば静かなるやる気に満ち溢れている
ことだと思います。

つまり、実践してみないことには何も経験値を積めないのです。

そこで、あなたに今すぐやってもらいたいことの一つにあなたの
身近な人のタイプを分類してみるという行動です。

あなたがすべきことは次の4つのステップです。

・ステップ1:友達に連絡する

・ステップ2:実際に会って楽しく話す

・ステップ3:話の中で出てきた言葉を分析する

・ステップ4:タイプを分類して自分なりに言葉を変えてみる

ステップといってもお友達を捕まえてただ話すだけです。

もっと言えば、電話で話したりして友達のタイプを探ることも
できます。

もっと言えば、友達でなく家族のタイプを分類してみるのも
良いでしょう。

つまり、実践感覚を身に付けることができればなんでもOKです。

タイプ別セールスの原点

手段はなんでも構わないのです。

要は会話ができて相手の性格にできるだけ触れ、4つのタイプから
自分なりに分析して相手のタイプを判断する経験値を増やすのです。

あなたがすることは会話するだけ。

同僚や友達をお酒の席で会話しながら相手の性格タイプを判断する
練習するのも良しです。

近所のおじいちゃんおばあちゃんに話しかけて、会話の相手になり
性格を判断するのも良しです。

好きな漫画のキャラクターがあるのなら、そのキャラクターの性格
について分析してみるのも良しです。

ドラマの主人公を分析して、性格を判断してみる時間を持つのも良しです。

あなたの日常生活の中で誰かと一度も会話をしない日はないと思います。

その何気なく会話している内容に、相手の性格分析という要素を入れながら
会話を楽しみ、相手を理解する。

これがタイプ別セールスの原点だと言えます。

楽しいからこそ、続くし、継続力が出てくるのです。

まずやること。継続するコツはまず始めることです。

スマホを活用しよう

あなたが会話経験を積み重ねていく上で、効果的なアイテムについて
ご紹介させていただきます。それがスマホの活用です。

スマホのどんな機能を使うのかと言いますと、録音機能を使い自分と
友達との会話の内容を記録しあとからチェックしてみると会話の
バリエーションを増やせやすいです。

会話のやり取りは生き物なので、相手から思いがけないことを
言われてしまうと戸惑いそこから思考停止で分析ゼロで終わる
可能性もあります。

ですが、そんな時もどうして思考停止になってしまったのか?

相手の話題はどんな話題が多かったのか?

もっと相手に響く言葉はなかったのか?

自分なりに振り返る時間を持つことで自分の会話を客観的に
見つめることができます。

面倒だな・・・

と思われた方は夜寝る前にBGMの代わりに今日の会話を聞く
習慣をつけるだけで寝ている間に脳みそがより良い話し方を
提案してくれる可能性もあります。

寝ている間に自分の脳みそや今日の問題点などを脳みそが
処理してくれるのは有名な話です。

楽できるところは楽をしながら、それでいて着実に1日に
成長していく最強のアイテムはスマホだと言えます。

スマホの録音機能を使うことで明日への希望に変わると
考えています。

第3章のまとめ

・性格のタイプによって相手への言葉を変えることであなたの印象が変わる

<ロジカルの購入タイプとセールスの型>

・パンフレットや資料を見せながら説得材料を使いながら細かい説明が必要

・商品選びを焦らせず相手のペースで商品を吟味する時間を優先させる

・商品を見るポイントは買う価値があるかどうか

・「ご自身のペースで購入するか判断していただいて結構ですよ」この言葉が
響きやすい

・選ばせてくれる状況を大切にするとあなたのことを信頼してくれるようになる

<ビジョンタイプの購入タイプとセールスの型>

・商品を試した経験が購入のきっかけになることが多い

・特別感、一流、有名、ナンバー1といった言葉に惹かれやすい

・接客時は自分を大切にしてくれているという包容力によって
信頼を得やすくなる

・商品を見るときに汎用性を重視する傾向にある

・汎用性とは1つの商品を買えば、いろいろな手段で使えるという
特徴を指す

・ビジョンタイプにセールスをかける時は次のキメ台詞が購入の
きっかけになりやすい

・「自分に合った商品」

・「あなたにピッタリの商品」

・「お客様にはこの商品がピッタリですよ」

・言い切る形で売り切ってしまう形が購入パターンにつながりやすい

<今すぐできること>

・友達の性格を分析してみる

・友達との会話を録音して聞き直してみる

・手段はなんでも構わないので会話を通して4つのタイプを考える
時間を増やす

第2章 タイプ別セールス術の極意

性格統計学という概念をご存知でしょうか?

これは、人間関係研究家である稲場真由美さんが提唱
されている人間関係を良好に保つために体系化された
方法論です。

16年間で延べ12万人を超える方の人間の性格を4つの
タイプに分けてわかりやすく解説されている相手への話し方
メソッドです。

なぜ、4つのタイプに分けることができるのかと言いますと
話した内容や相手への反応を記録し、整理し分析していくことで
人間にはいくつかのタイプに分けられることがわかったからです。

もちろん、細かくタイプを出していけばきりがないですが、
16パターンとかの性格タイプが仮に出たとしても全てをいますぐ
使うのは困難です。

なぜならば、人と出会ったときに16タイプの中から1つを選ばないと
いけないからです。

つまり、選び取る判断材料のところから苦戦してしまうことが予想
されます。

しかし、人間の性格を大まかに4タイプにできるとどうでしょうか?

この内容を読んだ後から実際に実践したくなると思います。

つまり、学習したことをすぐに実践で試しやすい。

この手軽さ、気軽さスピード感が性格統計学に基づく
タイプ別セールス術の大きな特徴なのです。

では一体、どうやって4つのタイプに分けていくのか。

次は、タイプの分け方についてお話ししていきます。

2つの軸で4つのタイプ

この性格統計学では主に2つの軸を基準に人間のタイプを4つに
分けています。

1つ目の軸は「自分優先か相手優先か」

1つ目の軸は物事を考えるときに自分を優先させるタイプか。
それとも、まずは相手を優先させるタイプか。

この2つのタイプです。

自分優先で考えるタイプの人の特徴は、自分の生きがいや
達成感を大切にしている人に多いです。

自分が結果を出すことで周りにも好影響を与えたいと思っている
人です。

自分優先というキーワードと聞くと、私の頭の中には元メジャーリーガー
のイチロー選手がインタビューで語っていたある言葉が印象に強く残っています。

「自分のベストを出すことがチームのためになる。その考え方
に深く共感できた」

と語っていました。

日本の場合はチームのために自分が犠牲になるということが
美徳だという考え方が浸透しています。

メジャーリーガー全てが自分優先だとは思いませんが、
自分優先の選手が多いということは事実だと思います。

このように、自分の立場を明確に前面に押し出すタイプが
自分優先タイプの特徴だと言えます。

また、相手はさておき自己実現のために自分の力を惜しみなく
出すタイプなので、自分優先タイプはパッと見てわかりやすいと
思います。

「私は〇〇したい」

「私は〇〇をやってみたい」

主語が「私」であり、今達成したい夢や目標が見えているときは
一気に自分の力が解放される感じです。

次に、相手優先タイプで考えるタイプです。

この相手優先で考えられる人は、人との繋がりや安定を大切に
する人に多いです。

チームや人間関係での「和」を大切にする特徴があります。

「誰かのために」という思いが動く原動力になります。

なので、人の役に立っているときに生きる実感を持てる
奉仕タイプだとも言えます。

しかし、相手の意見を優先させるところがあるため、相手からは
どんな人なのか理解しにくい時が多いです。

いわゆる謎が多い人物という感じです。

また、相手を優先させるということは相手からの評価や相手に
嫌われたくないという基準も持ち合わせているタイプだとも
言えます。

あなたは自分優先タイプそれとも相手優先タイプ?

あなたはどちらのタイプでしょうか?

相手のタイプを判断する前に、自分のタイプをきちんと
理解しておくことが大事です。

ソクラテスという昔の有名な哲学者がいます。

彼の座右の銘として残されている言葉は「汝を知れ」です。

簡単に言えば、相手のことを知る前に自分のことを知りましょう
という意味です。

あなたは自分優先タイプですか?

それとも相手優先タイプですか?

あなた自身のタイプを判断する上でどちらのタイプかを
見つける質問があります。

それが、

<あなたへの質問>

・会議やミーティングで積極的に発言するタイプですか?

この答えにイエスであれば、あなたは自分優先タイプである
可能性が高いです。

逆にノーであれば他人を優先させるタイプである可能性が高いです。

ノーと答えた人はどちらかと言えば発言は控えめで場がこじれた
時の和ませ役に回る人が多いです。

周りとのバランスをうまく整えてくれる存在が他人優先タイプの
大きな特徴です。

ここであなたが知っておくべきことはどちらのタイプに優劣が
つくわけでもないという点です。

つまり、あなたが自分優先タイプであったとしても他人優先タイプ
であったとしてもどちらもあなたの特性の一部だと捉えましょう。

2つ目の軸は「計画タイプか臨機応変タイプか」

次にあなたの行動タイプを軸にして性格を分けていきましょう。

分ける軸となるのは「計画タイプか臨機応変タイプか」の2種類です。

計画タイプは、目標や計画を立てて進めたいタイプです。旅行の計画を
立てるとわかりやすいです。

この計画タイプが強く表れたタイプは、旅行日の数ヶ月前から入念な
計画を立て始めます。

そして、1ヶ月前には旅行バッグやスーツケースに荷物を積み始め
旅行の情報を見て観光スポットなどを入念に調べ入念な計画を立てる
タイプです。

どこかに行く場合は初めに行き先を決めるタイプです。

これを計画タイプの特徴に置き換えると、まずはゴールを設定して
そこにたどり着くまでの入念な計画を立て、アクションを移すタイプ
であると言えます。

計画タイプの特徴は、納得しないと動かない傾向があります。

なぜ、自分はその行動をしているのかが明確に分かることを好みます。

自分が進む先に確かな理想的な世界が待ち構えている。

このゴールがあるからこそ前に進んで行けるタイプです。

つまり、納得して行動したいタイプの人は失敗したくないという
心理状態が裏にあります。

失敗しないために慎重に物事を思考で判断し、物事を損得勘定
で判断することもあります。

つまり、物事を慎重に考える癖があると言い換えることができます。

石橋を叩いて渡る感じですね。

一歩ずつ慎重に橋を渡ってゴールを目指す性格だと言えます。

また、橋に穴が空いていたら・・・と考え橋がきちんと正常に
建てられているのかをよく観察し、自分が納得してから動くタイプです。

だからこそ、動き出しが遅いということも大きな特徴があります。

基準や原則、ルール、規範に従順に従うことが得意であり、
自分の決められたルールに従うことで安心感が得られます。

弁護士や先生業など、規則や法律といったルールに従うことで
自分の心の拠り所にしている人も多いです。

次に、臨機応変タイプです。

臨機応変タイプでは、先ほどの計画タイプの真逆を攻めるタイプです。

計画など関係なくその場の雰囲気やその場面での自分の感情や気持ちを
優先させて行動するタイプです。

つまり現実に応じて柔軟に対応していくタイプです。

とにかくフットワークが軽いので、実行するまでの動き出しが早いです。

先ほどの計画タイプに比べると理屈や理論よりも自分自身が実行できる
かどうかを優先させます。

ですので、すぐに実行に移して成果を確認したい起業家に多いタイプです。

起業家の場合は、まずできることを実践し、この資格がないと仕事ができない
とわかったら資格取得を検討するタイプです。

つまり、その場に応じて自分の行動パターンを瞬時に柔軟に変えることが
できるタイプです。カメレオンタイプとも言えます。

また、1つの方法に固執しないタイプもこの臨機応変タイプに多いです。

逆に考えれば手段は問わず、できることはなんでもやるタイプです。

つまり、何でもかんでも手を出してしまう傾向があるため、その行動が
無駄骨に終わってしまうことも多いのがこのタイプの特徴であると言えます。

計画力とは無縁のアクションタイプであると言えます。

あなたは計画タイプまたは臨機応変タイプ?

あなたは計画タイプですか?それとも臨機応変タイプですか?

実はこれら2つのタイプを簡単に見抜く方法があります。

それが、

<あなたへの質問>

「卵を割っておいて」と頼まれたらどうしますか?

とりあえず割ってから待つタイプは臨機応変タイプの特徴になります。

それに対して、「そもそも卵を割って何に使うの?」と卵を割った後の
先のゴールを考えてしまう人は計画タイプだと言えます。

この2つのタイプもあなたがどちらのタイプであってもそのタイプに
優劣はありません。

大切なことは自分がどのタイプに分類することができるかを認識
しておくことです。

二つの軸から導き出された性格診断ツール

もう一度まとめると、私たち人間の性格には大きく分けると4つのタイプに
分類することができます。この性格統計学を発案された方は人間関係研究家の
稲場さんです。

人間の性格を見る上では2つの軸を用いて、1つ目が「自分優先か相手優先か」
2つ目が「計画タイプか臨機応変タイプか」この2つの軸を元にして性格を4つに
分類していくというお話です。

そして、人間関係研究家の稲場さんは、それぞれのタイプを以下のようにまとめて
います。

1:自分を優先し、目標や計画を立てて進めたいタイプ「ロジカル」

2:自分を優先し、臨機応変に進めたいタイプ「ビジョン」

3:相手を優先し、目標や計画を立てて進めたいタイプ「ピース・プランニング」

4:相手を優先し、臨機応変に進めたいタイプ「ピース・フレキシブル」

以上の4つのタイプがあります。

そして、それぞれのタイプに「ロジカル」「ビジョン」「ピース・プランニング」
「ピース・フレキシブル」の4つのタイプ名が付けられています。

世界統計学のデータではそれぞれのタイプが以下のように示されています。

・ロジカル・・・約40%

・ビジョン・・・約27%

・ピースプランニング・・・約20%

・ピースフレキシブル・・・約13%

このような結果になっています。

性格統計学から分かるシンプルな人間心理

この性格統計学があなたに教えてくれることは実にシンプルです。

人間は4分の3の人にストレスを感じている点です。

異なるタイプが4人集まれば、3人は自分と同じように伝えてくれません。

それが普通です。

また、あなたが言ったことも受け止めてくれません。あなたと違うタイプの
人と話すだけでなんとなく違和感を感じてしまうのは当然のことなのです。

逆から考えてみると、

自分ならこれで理解できるとという伝え方をして伝わるのは4人に1人ぐらい
なのです。

つまり、4人いても3人にうまく伝わらないので、感情的になってエネルギー
を消費することももったいないです。

そこで、それぞれのタイプの特徴についてもう少し詳しく知っておきましょう。

あなたが今まで相手に伝わらない経験をしたというヒントを得るきっかけに
なると思います。

それぞれのタイプの特性が分かるということは、あなたが相手に好感を持たれる
技を増やすことと同じです。

相手のNGポイントを押さえておくことで会話中に隠れている時限爆弾を押さずに
会話を進めることができます。

つまり、時限爆弾の隠された場所が分かるということは、相手のNGポイント
に触れずに「あなたの言っていることわかりやすい」のツボを押し続けることが
できるようになることと等しいです。

この快感のツボはこれからお話しするセールストークでも応用できる優れ技です。
だからこそ、あなたが今すぐできることはそれぞれ4つのタイプの特徴を知って
おくことです。

【4タイプ別】会話中のNGポイント

あなたが今すぐできることとして、タイプ別にやってはいけないことを
考えることです。4タイプの人に対して響く対応をすることも大切な
要素です。

しかしながら、タイプ別において確認しておくべき視点は何をすると
NGになりやすか。この視点を知っておくことです。

これはなぜなら、セールスや相手への印象は一発勝負の世界だからです。

1回相手に対してNGな行動や言動をしてしまうと、それがあなたへの
印象に変わってしまいお客様との信頼関係、相手との深い関係を築く
ことが困難になってしまうからです。

だからこそ、どういった対応をすべきかというよりは相手が不快に
思う爆弾を踏まないように接することを優先させるとあなたの今後の
印象が全く変わってくるのです。

そこで、今すぐできる4つのタイプのNGポイントについてお伝えして
いきます。

1:ロジカルな人へのNG発言

ロジカルな人へのNG発言は以下です。

「ちょっといいですか?」

「とりあえずこれを進めましょう」

「そこは適当でいいですよ」

このように、話に具体性が欠けている時にはロジカルの心に
響かない場合が多いです。

ロジカルな場合は、自分優先でどんな行動を取るときもはっきりと
したゴールを設定したがる人が多いためです。

自分の計画通りに物事を進めたいので、自分のペースを乱されることが
苦手なのです。

相手の話が理路整然と論理立てて話せる人に好感を持ちます。

2:ビジョンは「なぜ」で意欲を失う

ビジョンタイプの人は、とにかく思ったら行動したいタイプです。

つまり、いちいち行動する理由など必要ありません。今すぐ行動
しようという足かせになる手間は省きたいのです。

ですので、NGワードは以下になります。

「それをするのはなぜですか?」

「どうしてそれをしたいのですか?」

このような会話をめんどくさく感じてしまいやすいのです。

束縛を嫌い計画や固定観念にとらわれず、状況に応じて柔軟に動きたい
タイプです。

3:相手優先が何よりも先決な計画タイプ・臨機応変タイプ

相手優先で物事を考え計画を練るタイプと相手優先で臨機応変タイプの人に
ついてのNGワードをご紹介します。

この2つのタイプの特徴は、計画的か臨機応変かという軸よりも
相手を優先するという色が強く出ます。

つまり、相手やその場面での「和」を一番重要視しています。

また、相手優先に物事を考え、計画的な人の場合は「筋が通らないこと」
については全然動いてくれません。ゴールへの道筋を重要視するので、そこに
至るまでの過程を丁寧に説明していく手間が必要です。

また、相手のことを優先に考え柔軟に対応できるタイプの場合は、4つの
タイプの中で一番柔軟に対応できるタイプです。

ポイントは「誰かのために」「なぜ」「何のために」この要素を入れて
あげると相手のためにとことん動きやすいです。

相手優先で考える人のNGワードは以下です。

「あの人に負けないようにしましょう」

「あなたが決めてください」

「あの人はできていますよ」

この言葉からもお分かりになると思いますが、人との比較を極端に
嫌う傾向があります。他人と比較されたり競争させられたりすると
敏感に反応するタイプです。

あなたがこれからセールスの場面でタイプ別セールス術を実践しようと
思った時には、相手への質問や自分の話を相手がどのように反応して
いるかによって相手のタイプを大まかにつかみとることができます。

そこで、相手への質問としてどのような質問をすれば良いのかを
まとめてみます。

2つの質問で相手の懐に侵入

<相手のことを知る質問1>

「話は結論から言ってもいいですか?」

A:元から最初から聞きたい

B:結論からで良い

<相手のことを知る質問2>

「急な予定の変更はストレスになりますか?」

A:ストレスになります

B:ストレスになりません

質問1をB、質問2をAと答えた人はロジカル。

質問1をB、質問2をBと答えた人はビジョン。

質問1をA、質問2をAと答えた人はピース・プランニング。

質問1をA、質問2をBと答えた人はピース・フレキシブル。

大体はこの質問で相手の特徴を見つけることができます。

相手のことを知るための質問ですが、あなたがすでにお付き合いの
ある方であれば、いちいち質問しなくてもある程度はどのタイプなのか
判断することが可能です。

質問が尋問に変わってしまう恐怖

しかしながら、これらの質問をいきなり使ってしまうと、質問では
なく尋問だと捉えられてしまう可能性もあります。だからこそ、
自然な形での質問が必須になってきます。

つまり、相手を理解する上で大切な4つのタイプを頭で覚えておく
だけでは自分のものになっていきません。

日頃からできるだけ多くの人やお客様に使っていきながら自分の
知識と経験を積んでいく必要があるのです。

私の提案した質問をいきなり言われて「はあ?あなたいきなり何ですか?」
とお客様に思われてしまう可能性も否定できません。

お客様に応じた質問形式をあなた自身の言葉で見つけていく作業が
どうしても必要になってくるのです。

逆に言えば、1つ自分の質問の型がビシッとできてしまえばお客様
のタイプに合わせたセールスができるということを意味しています。

問題はあなたがお客様のタイプを見抜くまである一定の人数と経験が
必要であるという点です。

これは実践でしかつかむことができない経験です。

ですが、現場で汗水垂らして頑張ってくださいという投げやりな提案は
したくありません。

タイプ別セールス術はあなただけの強みを生みやすいセールス術です。

なぜなら、先ほどお話したようにタイプがわかりそのお客様のタイプ
に寄り添って自分なりの趣味や経験を通じた信頼関係を築きやすいからです。

お客様に寄り添って関係性を築く上で大切になることは自己を開示することです。

そこで、相手の心を開きやすい自己開示の方法についてお伝えさせていただきます。

相手の心にズキンと響くネタ帳

あなたがまずすべきことは自己開示です。

あなたがお客様のこと、相手のことを知る上で会ってから3秒
でいきなり、

「話は結論から聞きたいタイプですか?」

「急な予定変更はストレスを感じますか?」

こんな質問をしてしまうと相手の頭の中には何が残ると思いますか?

この人何言っているの?

という疑いの念しか残りません。

相手に質問することは相手を理解する上で避けて通ることができない
工程です。

しかし、いきなり質問を投げかける前にしなければならないことが
あります。

それが、自己開示です。

自己開示とは自分のことを相手に知ってもらうことでお客様の心を
自分に向かせるという作業のことです。

自己開示なんかとっくにやっているよ!

このように思われた方も多いかもしれません。

しかし、私の言っている自己開示は普通の自己開示とは少し違います。

あなたにやって欲しい

自己開示法とは、

ネガティブな過去を開示せよ

という部分です。

具体的に自己開示の方法を示します。

初回面談の際に使えるやりとりです。

例)

・実は私、昔から太っていて、小学生の頃に3デブと言われていました。

・しかし小学校の4年生の時に担任が変わり、私に体育の才能があることを
見抜いてくれ運動能力を引き上げてくれたのです。

・それによって、基礎代謝が上がり太っていてはダメだという考え方に
変わり、あっという間に痩せることができたんです。

・先生の存在って大きいですよね。

・〇〇さんもそんな経験とかありませんか?

あなたのネガティブな過去を開示することで相手は心を開いて
くれ安くなります。

お客様は誰にでも心を開くわけではありません。相槌と復唱は
基本的な要素ですが、相手との信頼関係を構築する上で欠かす
ことができない最強のアクションです。

あなたが相手に4タイプ別を知る上での質問をする前にすべきことは
以下です。

1:自己開示

2:お客様の話を聞く

3:復唱

4:質問

お客様をプッシュし話を盛り上げ好印象を持たせたい時には
やはりあなたの過去のネガティブな体験談がお客様の心に
余裕を生み出す場合が多いです。

もちろん、お客様によって変わってきますので、お客様の
様子を見ながらの判断にはなります。

ですが、聞く、復唱、質問を繰り返すことが大切であることは
間違いありません。

また、初回の面談で冗談なんて言ってられない時にはネガティブな過去を
除いて自己紹介から質問の形に切り替えることでお客様の要望を聞き出す
こともできます。

例えば、以下のようなやり方です。

例)

あなた:〇〇会社の〇〇と申します。お客様、こんにちは。

相手:はい。

あなた:今日はお時間をいただきまして、本当にありがとうございます。
    お会いできて嬉しいです。たくさんの商品がありますので、〇〇様
    にとって一番良いものを私の方でご提案させていただきたく、いくつか
    質問させていただいてよろしいですか?

相手:はい、お願いします。

あなた:ありがとうございます。それでは早速いくつかご質問の方をさせて
    いただきます。

初回に面談する時のポイントは、「お会いできて嬉しい」という一言を
簡単に済ませないことです。ずっと会いたかった人という意識を持って
もらえるように接することです。

このように思ってもらうためには、少し大げさに久しぶりに会えたかのように
接することです。(嬉しそうに言うと効果的です)

こういったフロントトークから少しづつ相手との距離を縮め、相手が4タイプ
のどのタイプになるのかを考えていくことが理想です。

慣れてくればあなたも90秒ぐらいで相手のタイプがつかめるように
なってきます。

そのために、あなたが見るべき相手の言動があります。相手のタイプを
操る上で欠かせないのが話の中で出たことを解釈する力です。

話の中で相手の性格を見抜く質問は以下です。

質問1:相手の話題は自分の話題?それとも相手の話題?

質問2:細かい説明が必要なタイプ?ざっくりと進む方向性を
    聞きたがっているか?

この2点に意識を向けると4つのタイプを見抜きやすいです。

特に、細かい質問をしてくるかどうかは、あなたがお客様と
話を進めていく中で相手が質問してくる回数に意識を向ければ
わかりやすいです。

ロジカルタイプは納得しないと動かない傾向が強いので、
あなたの話でわからないことがあるとその都度、慎重に
考えたがる思考の癖があります。

その一方で、ビジョンタイプの人はあなたの話を聞きながら次なる
行動ステップを考えている人が多いです。

「結局、何をしたらいいの?」

ざっくりと方向性がわかれば、細かい説明ではなく具体的なステップや
今からすべきこと、確認することに行動を移すように心がけると好感を
持たれやすいです。

タイプ別セールス術で陥りがちなことは、相手を見抜くことがゴールになって
しまう点です。

これだけは避けなければいけません。

タイプ別セールス術を行う目的は、相手の理解しやすい形に変えて
商品やサービスを提案して購入していただきお客様を人生単位でよく
していくことです。

だからこそ、お客様のタイプを見抜いて終了。

本末転倒な事態になる人が結構います。だからこそ、あなたには
気をつけていただきたいです。

第2章のまとめ

・人間の性格は大きく分けると4タイプに別れる

・1つ目の軸は自分を優先させるか相手を優先させるか

・2つ目の軸は物事を考える時に計画性があるか、臨機応変か

・それぞれのタイプに優劣はない、特性があるだけ

・誰でも簡単な質問でタイプを判断することができる

・それぞれのタイプには苦痛に感じるNGワードがある

・人間はそれぞれのタイプを持ち合わせている

・タイプの中で優先順位の高い要素の性格を探る

 

第1章 セールスの極意

「人にモノを売りつけるのは嫌いだが、
自ら買うのは好きだ」

これはアメリカのトップセールスマンだったジグ・ジグラーさんが
遺した言葉です。

お客様を含めた私たちはモノを買うことを好みます。

にも関わらず、近所の家の人のポストに目を向けると
「セールスお断り」のシールが貼り付けられて断固たる
セールス拒否の姿勢を貫いているご家庭も多いです。

あなたはどうでしょうか?

セールスマンが家に来た時に「よく来てくれましたね」

「どうぞ上がってゆっくりお茶でもいかがですか?」

といったやりとりが交わされることはほとんどないと
思います。

それだけセールスマンの印象がモノを売りつけにやってくる
ペテン師の扱いになっているのです。

しかしながら、そんなペテン師セールスマンがいる一方で
お客様との信頼関係を良好に保ちながら「あなたからモノを
買いたい」と言わしめるトップセールスマンがいるのも事実です。

この2人の差は一体どこからくるのでしょうか?

僕は凡人だから天才には太刀打ちできないんだ・・・

「あなたにはセールスの才能がありますよ」と言われたいかも
しれません。

私もあなたに対して「セールスの才能があるかもしれませんね」と
言ってあげたい気持ちはあります。

しかし、私は才能とかいうよくわからないものに全く
興味がありません。

『才能で9割決まる』という凡人を完璧に敵に回した
タイトルの本があります。

この本の1ページ目は将棋界で有名な羽生善治さんの次の
言葉から始まります。

「才能とは一瞬のひらめきだと思っていた」

「しかし、才能とは10年、20年、30年と同じ情熱を傾ける
ことができる人のことだ」

この1ページが目に飛び込んできた瞬間に、私は本を閉じました。

「10年間も情熱を傾けることは俺には無理・・・」と直感的に
思ってしまったからです。

確かに私には才能という誰もが欲しい能力とは縁がなかったのでしょう。

「諦めることが」の本当の意味

私の今回のお話に興味を持っていただいたあなたは営業などの
セールスマンの方をはじめ、何かしら人間関係に悩みや不満を
抱えた方だと思います。

そんなあなたにしていただきたい私からの提案があります。

それが「一刻も早く諦めること」です。

はあ?

何を諦めるんですか?

これから人間関係をスムーズにする秘訣を教えてくれるんですよね?

色々な感情や疑問が生まれていると思いますが、まずはあなたに
必要なことは「諦める力」なのです。

例えば、営業マンの方であれば、トップセールスマンのような営業
スタイルを目指すことは一刻も早く諦めてください。

女性でママ友でのグループ関係で悩んでいる人もその悩みを解決すること
自体を諦めてください。

家族関係で息子や娘と親子トラブルを解決したいと思われている方
であれば、その悩みは一生解決できないと諦めてください。

このように「諦めてください」と私からお願いすると、

あなた何を無責任なことを言っているんですか!

という批判の嵐が返ってくることが予想されます。

この大きな批判を覚悟の上でお話をさせていただいております。

その上で、まずはあなたの周りで起こっているトラブル、悩み、
不満、怒りの全てを手放して欲しいのです。

諦めのいい人間だけが得する社会

「諦めたらそこで試合終了ですよ・・・」

これは大ヒット漫画『スラムダンク』の安西監督の言葉です。

大ヒットしているスラムダンクですが、私がもしもスラムダンクの
主人公だとして安西先生から同じセリフを言われても絶対に次の
ように言い返すと思います。

「安西先生、私はもう諦めて次の戦略を立てます」

社会の一般的な常識の中に埋め込まれている「諦めない姿勢」
この考え方はとても大切なことだと認識しています。

しかし、諦めることで次なるステップに進める可能性があることも
また事実です。

自分の選択肢にこだわり続け、自分の考え方に執着し続ける
ことが限られた人生を台無しにしてしまうことがあるからです。

だから、潔く諦める力が大切なんです。

とは言っても今持っている目標や将来の夢を簡単に諦める
わけにはいきません!という人も多いと思います。

諦める=断念するではない

諦めると断念することであると思っている人が多いです。

しかし、実は諦めるとは断念することではないのです。

私が持っている諦めるという概念は、

「明らかにして認める」

この意味です。

「諦める」とは仏教用語です。

仏教用語で「明らかにして認める」という意味があるのです。

つまり、あなたを含め世間一般の人が考える「断念して完全に
今やっていることを断つ」という意味ではないのです。

では、明らかにして認めるとは一体どういう意味なのでしょうか?

ズバリ、「自分のありのままを知り、自分のことを受け入れる」
という意味です。

この部分を極端にいうのであれば、

諦めるとは自己理解して再チャレンジする

ということを示していたのです。

あなたは真の諦めるという意味を知っていましたか?

諦めるという本当の意味に出会ったことはあなたにとっては
これからの人生で大きなチャンスに変わっていくことになります。

これはなぜなら、今までやってきたあなたの習慣や行動を諦める
ことができるからです。

諦めることは簡単だと理解してしまったからです。

この真の諦めることのパワーに気づいてしまったあなたはこれから
自分のこれまでの自分のやってきたこと、人生で何をしてもうまく
行かなかったことなど、その全てを諦めるという形で俯瞰して物事を
見れるようになってきます。

これはかなり便利なツールです。

そして、諦める力をつければつけるほど不思議なことに
自分の人生が黒から白にどんどん好転して前へ前へと突き進んで
行けてしまうのです。

大切なことなので何度も言わせていただきます。

諦めることは「自分のありのままを知り自分ことを受け入れる
こと」です。

諦めた先にある凡人のカウンタープラン

先ほど凡人を敵に回した天才軍団のための本『才能が9割』という
本をご紹介しましたが諦めることも才能の1つだと私は考えています。

簡単に諦めることができるということも才能の1つ。いつまでも
諦められないということも才能の1つと捉えることができます。

ですが、私からあなたへのオススメは「今すぐ諦めること」です。

これはなぜなら、諦めた先に凡人の逆襲プランが用意されているからです。

才能のある人は知能が高いから結果を出すのではありません。

才能のある人は特別なテクニックを使っているから成功して
いるわけではありません。

才能のある人は運や偶然なんか全く信用していません。

これは伝え方が得意な人も同じことが言えます。

あなたのいく逆に花あり「伝え方のプロ」

「人の行く裏に道あり花の山」

これは投資の世界の格言です。

「大衆心理の裏に金塊が眠っていますよ」という
投資の教えです。

実は、コミュニケーションのプロの世界でも同じことが
言えます。

セールスが得意な人、伝え方が上手い人の特徴には
色々な要素がありますが、それぞれに共通のある
ポイントがあるのです。

端的に言えば「不必要なことはしない」という特徴です。

・お客様に媚びへつらう
・お客様に合わせる

できる人ほど一般的なセールスマンがやってしまいがちな
ペコペコ営業を徹底的に省いていく傾向にあるのです。

この部分をまずはあなたも頭の片隅にでも叩き込んでください。

ここで一番伝えたいことは、

できる人ほど諦めている

という意外な真実です。

セールスが上手な人が相手をみる視点は「相手が自分の
商品を買ってくれそうかどうか」だけです。

買ってくれそうな気配がなければ諦めて他のお客様を
探すのです。

これがセールスの極意であり時間を無駄にしないセールスの
できる人が持つセールスの奥義なのです。

お客様を逃し続けたペコペコ癖

今回あなたにお伝えするタイプ別セールス術にはある意味があります。

中でも最大の特徴は「人に合わせて自分を変えるわけではない」という
部分です。

この考え方だけで人間関係が変わっていきます。

自分自身が相手に合わせて自分をへりくだると最悪の
結末を生みます。

相手の着ている服のサイズと全然マッチしない服を
着たらどうなるでしょうか?

もしもあなたにとって小さい服であれば破れてしまうかも
しれません。

もしもあなたにとってより大きなサイズの服であれば
ダボダボで見るからにあなたの体に最適な服だと言えない
ことぐらい一目瞭然でわかるはずです。

人に合わせて伝え方を変えることは今の自分を否定して
「自分を変える」と考えている人も多いかもしれません。

実は私もそうだったんです。

相手に合わせる。

相手に断られたくない。

目の前にいるお客様を逃したくない。

この思いが先行しすぎて自分を捨て相手に合わせることばかり
を考えていたのです。

にも関わらず、お客様は別の取引先と契約を結ぶという
まさに最悪なシナリオを何度も実現させてしまった苦い過去が
あるのです。

あなたがもしも人間関係などで悩みがあるのであれば変えなければ
いけないことがたった1つだけあります。

それは、

相手によって言葉の選び方を変える

ことです。

相手によって自分を変えるのではなくて、言葉選びを変えるのです。

コンピューターやロボットには性格がないので、相手に合った
言葉をかけることはあなたの自由なスタイルで行うことができます。

しかしながら、人間には10人いれば10通りの性格や価値観を持ち合わせて
います。

つまり、第1章のタイトルにしましたが、

『セールスの極意とは相手によって言葉の選び方を変えること』
だったのです。

仕事上や日常で勃発する様々な悩みの多くは人間関係が原因で
起こっています。

そして、その元をたどると小さなコミュニケーションの溝です。

このコミュニケーションギャップの最大の問題点はお互いに
悪意が全くないという部分です。

つまり会話をすればするほど、会話をする側と受け取り側に
悪意はないのにどんどん溝が深まるという不思議な不信感
を生んでいるのです。

このような状況は大変残念な状況としか言えません。

言葉にならないぐらい心苦しい状態だと言えます。

できれば会話もしたくないけど、お互いのために一応
会話しておくか・・・

そして会話すればいつもの噛み合わない心の不一致。

この負の会話サイクルがあなたの人生単位で見たときに
どれほどの大損をしているか。

考えただけでもゾッとします。

そんなあなたもすがる思いで、占星術、エニアグラムなどの
性格診断などを通して相手のことを理解しようと努めてきた
人も多いかもしれません。

その結果、人生が好転したという人も確かにいると思います。

しかし、もしもあなたがそれら占いや診断ツールを使ったことに
よってこれまでの人間関係の悩みが吹き飛び人生を好転させて
いたとすれば私のお伝えする内容を無視しているはずです。

私の伝えている内容に目もくれず、読んでいる時間があるなら
友達とおしゃれなカフェでお茶でも飲みながら楽しいひと時を
送っているはずでしょう。

このあなたの人間関係や営業場面でうまくいかなくなった
コミュニケーションギャップを解消してくれるのが『タイプ別
セールス術』です。

あなたも伝え方、受け止め方をタイプに合わせて使い分けるだけで
コミュニケーションを潤滑に滑らせることができるようになります。

それでは早速、4タイプ別セールス術についてあなたにお伝えさせて
いただきます。

第1章のまとめ

・できる人ほど諦めることが早い

・何をしないのかを優先させるのがセールスのプロ

・諦めるとは断念することではない

・諦めることはポジティブ

・自分を見つめ直すことで再チャレンジできる

・あなた自身を変えるのではなく、相手によって言葉の選び方を変える

・セールスの極意とは言葉の選び方を変え、相手からイエスを積み重ねること

タイプ別セールス術はじめに

日本が迷える子羊として世界から取り残されようと
しています。

日本式コロナ対策が世界中の国から失笑を誘っていることは
あなたもご存知のことだと思います。

一国の首相がまさに迷える子羊として世界の注目を集めているのです。

日本式コロナ対策のどこに国民の不満があるのか。

ズバリ、首相の演説にあるのです。

コロナ対策をきちんと国民に周知するトークスキルがないのです。

正直、どれほど質の高いコロナ対策をしようとも万人受けする
対策は存在しません。

その点を考慮すると、政策や対策よりも「相手への伝え方」「相手への
伝わり方」が10割だと言えます。

自分の考えをきちんと国民の納得する形で説明するスキルさえあれば、
支持率は急上昇になっていたはずです。まさにチャンスだったのです。

首相として国民の絶大なる信頼を勝ち取るチャンスを逃したと
言えます。

演説とは自分の考えというサービスを売ることに等しいと
私は考えます。

では、一体どうしてコロナ対策という商品がお客様の手元に
届くまでにただのゴミくずで終わってしまったのでしょうか?

答えはかなり簡単です。

彼のスピーチがテレビの前の国民に対してではなく、
コロナ対策の内容にのみ焦点を当ててしまっているからです。

だからこそ、聞く側の共感が全く得られず、国民にバカに
され続けているのです。

しかし、ただ薄ら笑いを浮かべているあなた自身も
首相と同じような伝え方で終わっていませんか?という
ことを今回はあなたに問いたいです。

「本当、日本の政府は何もやってくれないよね」

とあなたがもしも思っているとしたら、あなたも首相の二の舞い
になる可能性が高いです。

なぜなら、政治家のような勉強できるタイプの人であっても
『伝え方』を学んでこなかったためです。

学歴の高い人であっても『伝え方』というテストがあると
すれば、赤点まみれで終わる可能性が高いというわけです。

最大の盲点は今の学校教育で話し方という授業がない点です。

アメリカでは大統領演説を指導するコーチがいると聞きます。

ですが、私たちは日本の教育システムの中で「話し方」という
概念を教わっていません。つまり、もしかするとあなた自身も
自分の言っていることが相手へ伝わっていない可能性が高いです。

「この人、全然私の話をわかってくれないな」と思われているのです。

あなたは果たして相手や顧客を満足させることができていますか?

あなたからモノを買わせてください!

あなたがペコペコ頭を下げお客様にお願いするのではなく、
お客さんや相手があなたに対して「ぜひ、その商品ください」
と言わせるだけの強力なテクニックを今回のお話を聞いてくだされば

きっと手に入れることができます。

実は相手の購買パターンは90秒ほどでつかむことが可能です。

このテクニックを使えばセールスや交渉、異性へのアプローチなど
に応用して活用できます。

それぐらい偉大でパワフルなテクニックなのです。

今回の私のお話を聞いたあなたが得られる情報は次のような
ものです。

今回のお話を聞いていただければわかりますが、相手の『この人、私の
ことわかってくれている!」を引き出すツボはたったの4つしかありません。

つまり、覚えて実践した人勝ちです。

なぜなら、あなたが意識する点がたった4つだけだからです。

しかも、セールスマンにだけの有益な情報ではありません。あなたの
人間関係全てに通じる素晴らしいテクニックなのです。

子供や奥さん旦那さんを始め、あらゆる人間関係がスムーズになり
あなたがこれまで心に引っかかっていた「心のわだかまり」がお化粧の
クレンジングのごとくスッーと何処かへ消え去り、綺麗さっぱり過去の
自分とサヨナラできるそんな話なのです。

今回の内容に目を通していただく中で、あなたは人と話をしたくて
しょうがなくなると思います。もしこれを悪用すると・・・

と想像すれば恐ろしいぐらいのパワーを秘めていることは間違い
ありません。

「相手がどういったタイプの人間なのか」

「このタイプの人であればこの話し方で攻めれば理解されやすい」

あなたが手に入れることができるのは、相手の性格を分析できる
「セールスメガネ」です。

しかも、特別な人でなくても誰でもセールスメガネを手に入れる
ことができるのです。

もちろん、あなたも手に入れることができてしまうのです。

こんなおいしいメガネをかけないのはもったいないと思いませんか?

そこで、今回は誰でもが相手の性格をズバリ見抜き、セールスメガネ
を使って相手からイエスを引き出すセールス法についてあなたにお伝え
させていただきます。